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つまんない人なんていない

つまんない人っているんですか

おしゃべりが苦手な人ですか
固い話が好きな人のことですか

それって本当に
つまんないってことになるんですか

ただ単純に
話が合わないってことだけなのに

たった一人と話が合わないだけで
あの子のことをつまんない人って
みんなに言いふらすのはつまんない

昨日 あの人とお話をしたよ
大人しい見かけとは違ってたよ
お笑いが大好きだって言っていたよ

この前 違うあの人ともお話をしたよ
難しい社会の報道を
とってもわかりやすく解説してくれたよ

僕たちはみんな
心の中にも耳を持っている

時にはこちらから歩み寄りながら
或いは遠くから耳をそばだてながら
まだ知らない誰かの心の声へと傾けたいよ

つまんない人なんていないよ
みんな生まれもった時間の中で
暮らしの思いを
内ポケット収め続けていくから

つまんない人なんていないよ
流行が苦手な人はつまんない人じゃないよ

つまんないって噂さしている人のほうが
つまんない
つまんない

つまんない人なんていないよ
誰かの一方通行な思いこみがつまんないだけ

つまんない君なんていないよ
ね、もっと顔をあげて
さ、もっと昨日の話の続きを聞かせて












# by soratosan | 2021-07-18 19:35 | Trackback | Comments(0)

あたらしい肩書

インスタグラマー
ゲーマー
だとか
色々な肩書があるけれど
僕には別世界の人たちに見える

華やかに
注目される時間とは裏腹に
僕は映えない毎日だけれど

今日はあえて
そんな日々を後押ししたい

キラキラしたものも
スピード感も何もない世界だけれど

どんなに誰かに追い越されたって
目の前にあるこの場所を
どうにかずっと守ってこれたから

どんなにグズって言われても
どんなに地味って言われても
月のきれいな日は
静かな眩しさもあるこの場所だった

これからも僕はここにいて
守り続けてゆく
そのひとつひとつが
生きているってことに続くから

焦らず生きてゆくこと

芯の通った蝸牛のごとく
のっしのしと
光る足あとをつけてゆきたい

それは薄暗い気持ちさえも
ゆっくりと映えさせてくれるはず

だからちょっとぐらい
かっこつけさせてくれてもいいでしょ

インスタグラマー
ゲーマーのごとく追加させてください

僕のあたらしい肩書は
ノロマ―です

どうもはじめまして
よろしくね
今日は月がイイネな夜です


# by soratosan | 2021-06-27 18:31 | Trackback | Comments(0)

つゆ日記

そろそろ
そうめんが食べたくなって

そういいながらあの人は
笑ってそうめんを差し出した

ひんやり涼しいガラスの器
一年ぶりのそうめんだ

青ネギに海苔に
チューブのわさび

しっかり手を合わせて
一緒に

いただきます

今は梅雨だ
だけど今日は
七月並みの気温になった

はじめてかもしれない
梅雨のそうめんになった

そうめんといえば
つゆだね

つゆ つゆ つゆ

久しぶりのそうめんすぎて
肝心のつゆを忘れていた
あの人

自転車を全速力で走らせて
買いに行った僕を
待ってくれたあの人が

もう一度冷蔵庫で
冷やしてくれたそうめんは
ことのほか冷たくて
耳鳴りしそうなくらい冷たくて

だけど梅雨の中休み

中休みがもたらしてくれた
つかの間の晴れを
眺めながら食すそうめんは

風鈴の音のように
こころに流れてくる

ガラスの器が映し出す
梅雨のそうめん
ただぼんやりとぼんやりと





# by soratosan | 2021-06-10 19:00 | Trackback | Comments(0)

あたらしい日

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# by soratosan | 2021-06-10 18:17

みあげる


ずっとずっと
空をみたことのあるつもりでいた

だけどほんとうに
空をみていたのは随分と昔だった

仕事中に見た空は
目に映っただけの空だった

目的地に向かうための目印の
ビルを探すために
目に映った空だったりした

毎日がそんなことの繰り返しだった
そんな気がする

疲れ切って歩いた仕事帰りの
曇り空の道で
ふと顔を上げたら

ずっとずっと向こうが晴れていた
遠い雲の切れ間の向こうが
うっすらとオレンジ色に染まっていた

ちょうどその真ん中を
飛行機がゆっくりと飛んでいく

歩きながら子供のように見つめた空
ただただ意味も無しに
その様子に魅かれて
ぽかんと見つめてしまうのだ

生活のためでも
しがらみのためでも何でもない
からっぽの胸で見つめる空
みあげる空

随分と久しぶりな空だった

何よりもほんとうは
痛い胸を染めるものなのだ

嘘はいつの日もなくならないけれど
ほんとうもなくならないのだ

そういう風に手放しで信じることが
できることをいうのだろう
空を見上げるっていうことは









# by soratosan | 2021-06-06 14:51 | Trackback | Comments(0)