言葉の雨
力強く伏せた目が
ずっと我慢し続けてきた
酸っぱい涙をこぼしてくれた
外は真夏の晴れ
痛々しいほどの晴天の光
なのに部屋の中は
容赦なき土砂降りの言葉の雨
いつもくっきりと
寄り添ってくれていた
影も今は虚しいほど薄くて
ずぶ濡れの君は何も言わず
歯を食いしばり
肩を震わせるばかり
何も言い返さないことは
決して負けじゃない
乗り越えようとする心が
確かに芽生えているならば
言い返さず
誰かを超えようとすること
そんな気持ちにも必ず
明日の道はひらけてゆくはず
知識の蔦よ君にからまれ
忍耐の蕾よ君に花開け
飛び切りの太陽の光よ君に宿れ
土砂降りの部屋よ
目覚ましく目覚ましく
いつか君の希望と絆の泉になれ
by soratosan | 2019-08-15 00:01 | Trackback | Comments(0)