ずっと裸足でいられたら
どんなにいいだろう
だけど外に出たら
靴を履かなきゃなんない
着の身着のままみたいに
靴を履けたらいいけど
そうはいかない日常
窮屈なつま先に
涙する日もあるだろう
ぶかぶかな足幅に
歩き辛い日もあるだろう
一番履きなれた靴で君に
会いに行ける日は特別な日
周りの風景さえやわらかで
とても軽やかに跳ねる
街中のショップに並べられた
いろんなカタチの靴
いろんな色の靴
キャラじゃない靴を
勧められることもあるだろう
似合わないと思っていた靴に
突然ハマることもあるだろう
誰かの履いていた靴のカタチ
誰かの履いていた靴の色
足にして初めて
わかることもあるだろう
君と優しい距離で
上手く歩いてこれたのは
きっと君と僕の心が
おたがいにおたがいの靴を
試すことができたからだろう
だからこそきっと
僕たちは今
裸足でいられるのだろう
立ち止まれば
まどろみたくなるような
まぶしい芝生の上の裸足の関係
#
by soratosan
| 2019-11-14 00:01
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ゴロンと
疲れた音を立てて
自販機から出てきたサイダー
ツルンと
きれいなペットボトルに
ぼんやり映るやせっぽちの月
今日も一日
君よご苦労様
自分に自分で様をつけてみる
静かな夜の帰り道
サイダー一本で
べろんべろんに酔っちゃいそうだ
今日もしっかり疲れたよ
今日も家に帰るために疲れたんだ
ゴロンと疲れた音を立てて
僕も自販機のサイダーになって
ベットの真ん中に転がってみる
そして
いつもの音楽を耳に当てる
ささやかな自由を耳に当てる
サイダー一本で
べろんべろんに
酔っちゃいそうなくらいの夜
耳もとに静かに流れてくる音楽
今日もやっと辿り着けた
ささやかで自由なべろんべろん
#
by soratosan
| 2019-11-11 00:11
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夜をはかる道具なんて
存在しないのに
どうしてムヤミ量りたがるの
流行りのものだけを
集めた街の光は
いつも何だか一時しのぎだ
歩けば歩くほど
迷って見えなくなる
もう何処にも行けなくなる
街はこんなに広いのに
夜もこんなに広いのに
決められた間だけに縛られる
握りしめた手のひらを
こっそり広げたら
どうしようもない涙の重さ
どうしても避けきれない
僕のポンコツな正義が
コトを重くしているみたいだ
いつもいつもいつも
中途半端な複雑が
一人分の夜を
余分に重くしているみたいだ
いつもいつもいつも
どれくらいまで量れば悟れば
自分を決めつける癖から
何処にも動けない重い束縛から
解放されるのだろう
もっと
もっと
簡単な僕になれたらいいのに
#
by soratosan
| 2019-11-08 00:01
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いつもは
ものぐさなのに
何だか新しい服を買いたくなる
置き去りなままの
部屋の中を
何だか急に模様替えしたくなる
季節の中には
目に映る境界線はないけれど
僕たちは感じることができる
季節と季節のさかい目
あんなに暑かった
太陽の日々も
満月をなでるように消えてゆく
栞を突き差したままのノベル
僕にはあまりにも
明るすぎた一頁だったけれど
ほとぼり冷めた今なら
読み始めることができるかな
誰も目にすることはできない
正確な季節のさかい目
だけど正解なんてないから
自分の心じゅう
体じゅう
感じたものを辿って決めてゆく
言葉にできない
様々な生き事を
抱えながら暮らしてゆく毎日
季節にさかい目があるように
僕の中にも
さかい目はあるのだろう
どんな夏の日も
秋の日も冬の日も春の日も
だからそんなに
涙ぐまなくてもいいんだ
目をそむけるばかりの日々にも
きっとやって来る
きっと感じる瞬間がやって来る
満月を撫でるように消えてゆく
やって来る
読み始めることのできる
僕のさかい目
何だか新しい服を買いたくなる
#
by soratosan
| 2019-11-04 00:01
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ことば足らずなぼくが
はがきを書いたら
足りない分だけえんぴつで
らくがきみたいな
絵をそえたくなるんだ
だけど色をつけるのが
にがてなぼくは
いつもシロクロのまま送る
大すきなきみに
さしだした
下手くそなぼくの絵はがき
きみがうけとって
おへんじをくれたとたんに
いつもいつもいつも
やさしい絵の具に色づけられたよ
きみの青空みたいなありがとうで
きみの太陽みたいなありがとうで
あかるいきみのありがとうで
#
by soratosan
| 2019-10-31 00:01
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しずかな夜でした
空も月も
木も草も道も
しずかな夜でした
窓も私も
部屋も机も本も
しずかって
何にも音のない世界だって
そんな気がしたのだけれど
そうじゃない気がするのです
目をとじれば
遠くのどこかから
何かが微かに
ふるえる音がしてくるのです
それはもしかして
お昼にうつむいていた
あなたの音ですか
それはもしかして
お昼にうつむいていた
あなたの孤独ですか
目をとじれば
微かに聞こえてくる遠く
鼓膜のようなうす闇に
微かにひびいてくる音
徐々にひびいてくる音
張りめぐらされているのは
暮らしている夜
あ、あ、近くも遠くも夜のしずか
#
by soratosan
| 2019-10-28 00:01
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ざらざらした涙が
やけに頬にイタイ夜は
ベランダのお月様も
霞んで見えない
今日 僕が経験した痛みは
誰かに言いたいけど
言えない僕にしか言えない
涙をぬぐった時に見えた
窓の外の遠くで
ほやける薄明りの稜線が
言いたいけど言えない僕の
胸の真ん中に
これでもかっていうほど
刺さってくる
みずからの
高みを目指せ
どんなにあざ笑われても
登り続けるたびに
できる日々の稜線を
食いしばって描き続ける
僕自身が
ひとつの山になるまで続ける
どんなにレベルが低いって
ダークグレーな
他人にからかわれても
誰の為でもない
僕の胸の頂点に
三角点をつけてやる
胸を張って
ひとつの山になってやる
人を鼻で笑って
マウントすることでしか
山になれない奴になんて負けない
自分より弱い奴を選んで
マウントすることでしか
山になれない奴になんて負けない
いつも心に山を持っていたい
自分だけの山を築き上げていたい
たとえ標高が低く終わっても
三角点をつけてやる
そこに立って映る見晴らしは
どこまでも青く広がる
とびきりの海が続いているんだ
#
by soratosan
| 2019-10-24 00:01
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眠れない夜は
せめてしずかに
まぶたを閉じさせてください
そう願い閉じる君の瞳の中に
ゆるやかな風の色が広がる
窓の外が雨の日だって
やるせない曇りの日だって
ここはいつも居心地のいい場所
どこまでも続いている
宝石色した青空
みどりの草波の音は君の髪を洗う
焼きたての白パンのような雲は
清潔な両手でゆっくりと
半分こにされたみたいに流れてゆく
くりかえす
くりかえす
思いのままのかたちをくりかえす
ここは誰も何もとがめやしない
ここは誰も何も責めることもしない
一番心地よい景色を
瞳に住まわせた日からここは
いつでも行ける
居心地のいい場所になったんだ
たとえ一時しのぎでも
息継ぎのできる
お守りみたいな居心地のいい場所
#
by soratosan
| 2019-10-21 00:01
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何度トライしてみても
引っかかってしまう高跳び
もう無理だ
絶対無理だ
ひっかかってばかりの高跳び
なんでこんなに僕はだめなんだ
もうできない
もう限界だよ
そばにいたあの子に
思わずいってしまったあの日
大丈夫
君ならできる
絶対できるって
ドラマにでてくる励まし言葉に
ピントできなかった瞬間
僕にしてくれたこと
もう一回跳んでみて
高跳びのハードルの側で
微笑みながら手招きしてくれた日
こうしたら跳べるよ
一段階下げてくれたハードル
跳べた
跳べた
跳べた
一段階下げてくれたハードル
跳べた気持ちを
そのまま何度も持ち上げて
跳べない高さを
とうとう跳べた
とうとう跳べた
行き詰った時はいつも
目の前しか見えていないんだな
振り返ることを忘れすぎていた
たった一歩下がるだけで
笑顔一万倍のしあわせが僕にも
落ち込んだ大人の僕が
振り返った子供時代の記憶
再び何度も持ち上げたら
生きづらい今を跳べるかも
子供のままの気持ちへと高跳びする
#
by soratosan
| 2019-10-17 00:01
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追い越されることは
そんなにわるいことなのかな
のろまっていう
リスクを背負わされがちな君よ
だけど言葉って不思議なんだ
心のエッセンスを
ふりかけるだけでかわれるんだ
追い越されることが
たちまち愛にかわるよ
君がみずからの意志を持つだけで
「お先どうぞ」
手のひらをさらりと
さしだして
どうぞまぶしい笑顔を見せてよ
君のことをもう
誰にものろまなんて呼ばせない
君は根っからの優しい子
追い越されているのではなくて
困った誰かにゆずっただけなんだ
君のやさしさのこと
もう誰にものろまなんて言わせない
#
by soratosan
| 2019-10-14 00:01
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薄いセロファンを
うまく剥がせないような
もどかしいこの日々に
移ろうものすべてに
てさぐりしている
ついているとか
ついていないとか
つめさきはだけでは
何も感じないからますます
わからなくなってしまうんだ
誰か僕の胸の上にある
何がなんだか
わからないものを剥がして
モヤモヤして見えない
霧のようで霧じゃない
切りがないものにキリキリ舞い
細いつめの先の時間に
僅かにひっかかってくるものに
願いに願いをかけるしかない今
誰か僕の胸の上にある
何がなんだか
わからないものを剥がして
通り一遍の想い
同じ思いに迷った君が
手を差し伸べようとしてくれた
お互いてさぐりのまま
だけどいつか
どうにかなりそうだと思える
嘘みたいなちっぽけな希望が
僕たちの胸の上を
静かに照らし始めている
僅かにひっかかってくるものを
どうか照らして
そして一気に剥がして
#
by soratosan
| 2019-10-10 00:01
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人生はものがたり
生まれてすぐに綴られてゆく
僕たちはものがたり
一冊の一頁であり
一頁の一行であり
一行の一文字でもある日々
今日も朝は始まり
君はいつもの場所へ
いそいそと出掛けてゆく道
君ゆく街の並木も
背高のっぽのビルさえも
なぜだか息をしているようだ
それは気のせいでもなく
人がここに生きているから
それは気のせいでもなく
行き交う人が
思い出と共に暮らしているから
君らしくあれ
僕らしくあれ
思いひとすじ清らかに流れよ
空の上に描かれた
一行の飛行機雲に
また新しく一頁はめくられる
すれちがったり
出くわしたり
深呼吸したり
声にできない言葉も
声にできる言葉も
僕たちの中にしたためてゆく
どこにでもありそうでない
たったひとつだけの
愛おしいものがたり
#
by soratosan
| 2019-10-07 00:01
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魔法にかかりたい
欠けたものが
しずしずと満ちてゆくように
青い月の夜から
青い空の朝へと
しだいにあたりは満ちてゆく
新しい僕たちは今日も
新しい今日に満ちてゆくよ
君の眠りが覚めるのは
朝が来ただけじゃない気がする
いのちっていう
魔法にかかり続けたい
今日も空は
どこまでも続いていたよ
生きているっていうことは
一から十まで
なぞかけの連続だから
わからないことだらけ
それでいい
何にもだめなことじゃない
長いように思えた一日も
終わってみれば
一秒のように過ぎてゆく
いのちっていう魔法に
かかり続けたい
どこまでも続いている空の下
あっという間に
一日は過ぎてゆく
鼓動は魔法のように流れている
#
by soratosan
| 2019-10-03 00:01
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冷たい闇の中を
ひたすら手探りで進んだ
真っすぐ行くこと
それだけをたよりに
自分だけの感覚
それだけの
真っすぐをたよりに
とつぜん目の前に
やわらさかがひろがって
あたたかさがひろがって
ひとつにつながった
子供の頃の記憶
なんどもなんども
砂をかけながら
海辺で砂山をつくった日
砂山のトンネルの中で
握手しながら
笑いあった日
あれからその海辺には
何度も何度も
夕日は沈んで
なんどもなんども
誰かがトンネルをつくり
握手しながら笑い合ったのだ
子どもの頃の記憶と
うっすらと重なる
大人の中の世界の薄闇たち
今ここにある
トンネルを抜けたい
信じるってなんだ
真っすぐっていう言葉は
まだ君の胸の中に生きているか
大人になるっていう気持ちが
あの頃の記憶と繋がって
僕たちは海辺の夕日になれるか
遠くの知らない誰かの真っすぐと
遠くの知らない僕の真っすぐが
繋がることを信じている
あの頃の記憶が
デジャヴになれる頃
僕たちの大人の中の薄闇に
光は突き抜けてゆく
ただ真っすぐに続く
制限のない時間が
信じるという瞳に眩しいばかり
#
by soratosan
| 2019-09-30 00:01
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毎日やることはたくさんあるのに
なぜかやりたくないんだ
時間が無くなればなくなるほど
ぜんぜん別のことを
したくてたまらなくなるんだ
忙しさに追われたままで
溜息さえもつく暇もなく
空を見ることさえ忘れて
目の前に迫りくる一分一秒を
気にしながら歩く往復の日々
行き当たりばったりの
風に吹かれながら
こわれかけの風車のように
音を立てながら回り続ける
このまま時のプロペラになって
晴れた青空に飛んでゆきたい
あいにくの曇り空の下
逃げ道なんてあえてつくらない
心の弱い僕だからきっと
吸い込まれるように
それきりの中に消えてしまうから
今日も何事もないように
朝の開幕に人は動き出す
それぞれの時のドアを開いて
それぞれのエリアにわかれてゆく
たくさんの人の生き方が交差する
一頁は重みを増して
やがて一冊の辞書に値する
深くて厚みのある大空になるだろう
一人一人の生き方が
一人一人の答えを呼んでくる
探し合いながら求めあいながら
それぞれに見合った
たった一つの答えを見つけてゆく
やがて僕たちは
一冊のパイロットだと知る
彷徨う胸の内の曇り空を突き抜けて
飛んでゆける
時のプロペラは回り続ける
そして答えは見渡す限りの青空の中
#
by soratosan
| 2019-09-26 00:01
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どうしようもなく
孤独を感じている夜の日は
月の光さえ何だか
尖って見えるくらいの痛みの日は
どうしてもどうしても
支えきれないものを
思い切り感じてしまう夜がある日は
どうか思い出してほしい
君のそばにある部屋の
壁っていう僕の存在のことを
君にとって壁っていう響きは
立ちふさがるものの
代名詞なのかもしれないけれど
もたれかかることも
できるものだって思い出してほしい
小さな月の夜も
大きな月の夜もずっと
住み慣れた部屋の
たった一枚にすぎないけれど
できるものだって思い出してほしい
僕は壁
だけど壁そして壁
今夜君の為にどんな壁になれるのかな
#
by soratosan
| 2019-09-23 00:21
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最初の一歩が肝心なんだ
それが右でも左でもいい
力にまかせて
踏み出そうとしても
何度挑戦しても空回りの連続
手にマメができるような
力の限り
できないと思っていた連続の
ほんの隙間に
逆光は差し出される
逆上がりの世界
重かったはずの体は持ち上がる
そして180度違う世界が
僕の中に回り始める
背中を伸ばした世界
少し地面を離れた場所から
初めて見る小さな砂漠のような
近い遠くもすんなりと
汗の一部に変えてゆける
逆上がりの世界
重かったはずの心の歯車も
音を立てて動き出す
君を弱いものよばわりする
全部を振り払える
本来の君の世界に着地する
#
by soratosan
| 2019-09-19 00:01
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いつか君に聞いた
架空の町の名前を思い出した
その後あの町は君の中で
どう変わっていったのだろう
いつも暮らしている町で
同じリズムを重ねて
生きているように見えてるけど
人はそれぞれ生き方が違う
それは時々
すれ違うことでわかる
人はそれぞれ胸の中に
理想っていう架空の町が宿る
地図を開いてなぞってみる
何がいいとか
どこがいいとか迷う日々だけど
住みたい場所が
しだいに鮮やかに見えてくる
君が見せない空想地図を
いつか僕にも見せて
二人はかなり近い場所に
住んでいる気がしてならない
空想の町の何丁目何番地だろう
現実ばかりが続く日々
乾いて折れそうな心
迷わないこの地図の町に
静かに手招きしたい
そしてもっともっと広げたい
架空の町が現実の町に
輝きだす日のことを願いながら
#
by soratosan
| 2019-09-16 00:01
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絵にかいたキュウリは
ぜったい食べられないけれど
畑で育てたキュウリは
手に取って食べられるんだ
そんなことアタリマエ
たしかに
アタリマエだけど
誰もそんなこと
思うひまさえもなく急ぎ足
ほんものってなんだろう
いつわりってなんだろう
ぜったいほんものがいいの
ぜったいいつわりはだめなの
たぶん
どっちもいいよ
愛っていう要素が
アタリマエのように
そのなかにしみ込んでいるのなら
よごれたほんものもある
きれいないつわりもある
きみとって
よごれたほんものが
ほんとうのほんものの日だってある
きみにとって
きれいないつわりが
ほんとうのやさしさの日だってある
言いきれないことがある
こんなにアタリマエのように
過ぎる日々の中にだって
何もかも言い切ってしまえなんて
らんぼうな言葉に
ふりまわされることはないんだ
たぶん
どっちもいいよ
絵にかいたキュウリも
じいちゃんの筆に育てられたんだ
畑で育てたキュウリも
じいちゃんの手で育てられたんだ
じっと見ているだけで
おなかがすいてくる
ああ
サラダが食べたい
まだまだ育ちざかりの僕たちの心
#
by soratosan
| 2019-09-12 00:01
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センチメンタルって
書こうとして
センチメートルって
綴ってしまった創作用紙
僕の心は
センチメンタルじゃなくって
センチメートルになっちゃったよ
感傷的な気分は
たちまちあきれ顔で笑って
すぐに僕の鼻をくすぐってきた
そうだな
相変わらず僕は
器の小さいにんげんだな
そうだな
相変わらず僕は
臆病なにんげんだな
センチメンタルよりも
センチメートルがお似合い
感傷旅行の空想の空に
わきあがる白い雲よりも
もっと僕を
包んでくれるものガアル
窓の格子にかたどられた
センチメートルな青空を
突っ立って見上げられるリアル
ヘンテコなきっかけでも
臆病な僕を少しでも
受け止めることのできたリアル
気づいた時にきっと始まる
ワハハと笑って描く
僕だけの空に長く白いひこうき雲
小さな雲から始めてもいい
小さな空から始めてもいい
だってセンチメートルな僕だから
#
by soratosan
| 2019-09-09 00:01
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おさない頃
僕の手を引いていたのは
いつも年上の誰かさんだった
ゆうぐれの帰り道
つながれた手の影の長さ
ブランコみたいに揺れていた日
息を吹きかけたら
飛んでゆく
たんぽぽの種のように
あれから
時は過ぎていったけれど
僕たちと過去はつながっていた
ありのままっていう
影の長さで
それは
沈みながら
揺れながらを繰り返し
こころの夜明けを
何度も開いてくれていたんだ
出会った人も別れた人も
笑った日も泣いた日も
ぜんぶつながっていたんだ
僕の手を引いていた
過去も今も受け止めてゆく
地続きの未来に
強く握り返したい
か細い影だけが続くゆうぐれ
遮るものは何もない
息を吹きかけて飛んでゆく
唯一無二のなんでもない明日に
#
by soratosan
| 2019-09-05 00:01
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たしかなものばかり
もとめすぎていて
わたしはわたしの世界を狭めていた
きゅうくつなことが
きらいっていっていたのに
わたしはじぶんで世界を狭めていた
いまからでも遅くない
ちいさくまるくかがめていた
せなかのような
すべてを広げて
これからの味方にしたいって
きみが笑っている
ひなたの窓辺には
のばしたてのひらのさきが
はなびらみたいに濡れていた
うれし涙はいつでも
おひさまのにおいがする
生きているっていうしょっぱさを
いつもひとはかかえながら
生きてゆく
ときどきかかえきれなくなって
こぼれるさびしさも
すきかってに泣ける幸福だ
そんなきもちを共有できる
これからと
そんなきもちに
きみと涙できるわたしに
ゆっくりと訪れたのはうれし涙
雨のち晴れのような
立ちこめてくるおひさまのにおい
#
by soratosan
| 2019-09-02 00:01
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小さな本を開けば
小さなライブが始まる
枕元に照らされた灯りが
あなたへのスポットライト
そこには何もない
暗黙のルールもノリも
あなたが探す必要はない
あなたが感じたいままに
心躍らせて
みんなでひとつになんか
なれなくたっていい
あなたの楽しみ方を
あなたが選べばいいから
いつから
誰かと同じじゃなきゃ
不安になってしまったのだろう
いつから
そんな姿を
ダメな奴って決めつけたのだろう
今夜はあなたの好きになった
言葉たちを
あなたの好きなように
心ゆくまで楽しめばいいから
スカートを翻すように
ページは踊る
言葉はあなたに問いかける
目をそらさないで
安心して
私は教科書なんかじゃないから
ただ純粋に読みたいってこと
それだけでいいの
ここは小さなライブハウス
大きなドームで
ちっぽけに感じた自分の姿
打ち消してゆく
小さなライブハウスに
収まり切れない
あなたの自由な心の姿
さあ
心ゆくまで楽しんでください
今夜開かれた
ページの言葉たちは
ただあなた一人のためにあるの
#
by soratosan
| 2019-08-29 00:01
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君が君であるために
僕が僕であるために
あり続ける理由はあるのかな
どんなに満たされても
どんなに誇らしい日も
いつものまま
飾りなく微笑んでいたい
或いはもっと謙虚に
もっと誠実に
いつもの空の下で
いつものことをしていたい
下界の太陽と月の光が
全身を照らしてくれる日々
たしかに僕と君はここにいる
特別なことなんて何もしていない
僕たちは僕たちでしかない
そこにいてくれる
消えないでいてくれる
そんな約束なんて
世界のどこにも存在しないけれど
日々のなにげない仕草
日々のなにげない言葉
空っぽの胸に刻み続けてゆく
やがて内輪の光になって
おだやかに震え始める
僕たちでしかない僕たちの姿
何かが終わりを告げようとも
そこにいてくれる
消えないでいてくれる
#
by soratosan
| 2019-08-26 00:01
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つまんないことに目を伏せたくない
大きく顔をあげて
見つめてみたい
それがガラクタのような出来事でも
小さい息が
感じられるのなら
この世はつまんないことだらけ
だからこそ掻き分けて
探してみたい
磨けば光る小石のような
そんな素敵なつまんないことを
いつもの横断歩道を渡って
いつもの曲がり角を曲がってゆく
店の窓ガラスに映るのは
いつものつまんない僕の姿
窓ガラスを拭く店員さん
窓ガラスに映る
僕の姿も磨いてくれるみたいだ
そんなつまんないことだけど
なんだか笑顔になれる
この世はつまんないことだらけ
そんな呪文にかかってしまったら
いつも伏し目がちになってしまう
そんな時は少しでいい
顔をあげてつまんないことを考える
溜息がでるほどつまんなさすぎること
悲しい時ほどつまんないことを考える
そこからそれ以上
余計なことを考えることはない
一番大切な人とは
とめどなくつまんないことを話したい
とめどなく無駄な時間をすごしてみたい
つまんないことで笑い合いたい
ガラクタのネタも光を放ち始めるから
それはつまんなさすぎるって
笑い合いたい
おなかを抱えるほど
つまんないことで笑い合えるって
とてつもなくつまんなくない
それは
とっておきの暮らしのたからもの
つまんなくないくらい笑えちゃう幸福
#
by soratosan
| 2019-08-19 00:01
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力強く伏せた目が
ずっと我慢し続けてきた
酸っぱい涙をこぼしてくれた
外は真夏の晴れ
痛々しいほどの晴天の光
なのに部屋の中は
容赦なき土砂降りの言葉の雨
いつもくっきりと
ずぶ濡れの君は何も言わず
歯を食いしばり
肩を震わせるばかり
何も言い返さないことは
決して負けじゃない
乗り越えようとする心が
確かに芽生えているならば
言い返さず
誰かを超えようとすること
そんな気持ちにも必ず
明日の道はひらけてゆくはず
知識の蔦よ君にからまれ
忍耐の蕾よ君に花開け
飛び切りの太陽の光よ君に宿れ
土砂降りの部屋よ
目覚ましく目覚ましく
いつか君の希望と絆の泉になれ
#
by soratosan
| 2019-08-15 00:01
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川の向こうに見えない君がいる
小さな小さな川の向こうに
手を伸ばせば超えられそうな
そんな見えない川の向こうに
だけど超えられないのは
住む世界が違う気がするから
住む時間が違う気がするから
いつもは
一人なんて辛くないけど
ぽっと時間が空くと
いつの間にか
君の住む方向を見つめている
電話するのも何だか悪くて
君には君の
世界と時間があるから
暑い夏の日に
水浴びをするように
距離を詰めてゆければいいのに
きらり
きらり
きらりと
見えない小さな川のまんなかで
見えない君が
きっと透けてくる
きらり
きらり
きらりと
#
by soratosan
| 2019-08-12 00:01
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どこからともなく
ひとが集まってくる
地面には咲かない
花をみつめるために
様々な一瞬
それも
つなぐとひとときになる
やがて
色づいた思い出になる
舞い上がっては開く
夜空に一瞬の花たち
今夜きみは
誰よりもきれいだよ
限られた一瞬に
はかない命をそそぎ込む
花火
花火
花火
ふるえるように
夜に溶けてゆく花びらの色
この花火が終わったら
また違う季節がくるのかな
君は何色
思う間もなく
開いては
消えてゆく夜空の一輪
あいいろの空に溶けてゆく
みつめるひとの
瞳に胸に
ふるえるように溶けてゆく
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by soratosan
| 2019-08-08 00:01
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君は知っていたかい
夜にも光があるってことを
そんなこと知っているわって
夜景の光をゆびさしたけど
ずっとそこにありすぎて
見過ごしてしまうことが
日々にありすぎる
眠らない街の夜
秘密のエリアに逃げ出さないか
そこには夜景にはない
特別な光だけがある
そんなこと知っていたわって
君は笑うかもしれないけど
見上げれば今夜は満月
誰もいない夜の自販機で買った
カップのジュースにも
ゆらりゆらりと浮かぶ満月
真昼にさしていた君の
可愛らしい日傘も今はいらない
ありのままの髪を
肩をそして背中を夜風にさらして
ささやかな自由に乾杯したら
一気に月を飲みほすんだ
そしたら何だか叶う気がする
理由もないけど叶う気がする
僕たちが望むささやかなアラカルト
望むままに月光浴
お気に召すまま月光浴
夜はこれから
ありのままのすべてをさらして
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by soratosan
| 2019-08-05 00:01
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何枚も何枚も撮り続けました
歩きながら
立ち止まりながら
横たわりながら
眠りながら
移ろう時のその瞬間を
ただ流れゆく瞬間を
あなたは思い出を
どこにしまっているの
あなたは思い出を
どうして残しているの
あの時の写真
いつかの写真
たった今の写真
秘密です
誰にもわからない場所にです
そして今日も
僕はまばたきをします
積み重ねられては
積み重ねられ続ける思い出です
何度も何度もまばたきをします
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by soratosan
| 2019-08-01 20:01
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